【読書記録】法廷や法律をテーマにした小説5選。五十嵐律人「法廷遊戯」ほか

【読書記録】法廷や法律をテーマにした小説5選。五十嵐律人「法廷遊戯」ほか 読書記録

法廷や裁判が舞台となっている小説をまとめます。読む楽しみを損なうようなネタバレはありません。

親しい友達におすすめするテンションで好き勝手言っていますので、
個人の感想として参考にしていただけると幸いです。

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本選びの基準

うにの本選びの基準は以下です。

・本屋さんで目立つところに置いてある本
・好きな作家さんの本
・テーマに興味がある本
・表紙やタイトルが気になった本
・文庫化されている本

Kindle Unlimitedを契約しているので、その対象本から選ぶことも多いです。
小説は入れ替わりが激しいので、読みたい本が対象であればすかさず読むのがポイントです!

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うに
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法曹関係のお仕事、かっこいいですよねぇ。。

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法廷、裁判をテーマにした小説5選

「法廷遊戯」五十嵐律人

法律家を目指す学生・久我清義と織本美鈴。
ある日を境に、二人の「過去」を知る何者かによる嫌がらせが相次ぐ。
これは復讐なのか。
秀才の同級生・結城馨の助言で事件は解決すると思いきや、予想外の「死」が訪れる――。
ミステリー界の話題をさらった、第62回メフィスト賞受賞作。(出版書誌データベースより)

本屋さんで目立つところに陳列されていたので購入。ロースクールの模擬法廷で展開される私的裁判「無辜ゲーム」の様子が描かれる序盤は「議論内容が些細な割に、難しい言葉ばっかりで鼻につくなぁ」と思いましたが、読み進めると後半に進むにつれてどんどん加速していくタイプのお話でした。冤罪、無辜の制裁をめぐる考え方からだんだん各登場人物の過去や真意が紐解かれていき、「なるほどそういうことだったのか~」と納得したところから二転、三転の驚きがあって良かったです。映像映えしそうな場面がたくさんあって、映像化も楽しみですね。

法律について考えさせられる度:★★★★★
読了後の満足度:★★★★☆
また読み返したい度:★★★☆☆

「元彼の遺言状」新川帆立

「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」。元彼の森川栄治が残した奇妙な遺言状に導かれ、
弁護士の剣持麗子は「犯人選考会」に代理人として参加することになった。
数百億円ともいわれる遺産の分け前を勝ち取るべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する。
ところが、件の遺書が保管されていた金庫が盗まれ、さらには栄治の顧問弁護士が何者かによって殺害され……。(出版書誌データベースより)

奇妙な遺言を残して亡くなった元彼の謎に迫るリーガルミステリー。大企業権力者の派閥争い、相続をめぐる一族の混乱、弁護士という仕事のあり方、個性豊かな元カノたち…とにかく要素もりもり、スピーディーな展開に圧倒されますが、読んでいて疲れを感じさせないのがすごいところ。極端に即物的な価値観の主人公・剣持麗子目線で語られる人物描写や思考の苛烈さが終始面白いです。自信満々の高飛車な人物なのかと思いきや、客観的に見た自分の短所を冷静に自覚する姿勢、周囲の人の言葉に悩む姿など、共感できる部分も多く好感が持てる主人公でした。このキャラクターにここまでリアリティを持たせられるってすごいな~と思っていたところ、著者さんが女性弁護士とのことで納得。シリーズ2作目も読みました。

登場人物のキャッチー度:★★★★★
読了後の満足度:★★★★☆
また読み返したい度:★★★★☆

「琥珀の夏」辻村深月

『かがみの孤城』『傲慢と善良』の著者が描く、
瑞々しい子どもたちの日々。そして、痛みと成長。
かつて、カルトだと批判を浴びた<ミライの学校>の敷地跡から、
少女の白骨遺体が見つかった。
ニュースを知った弁護士の法子は、無騒ぎを覚える。
埋められていたのは、ミカちゃんではないかーー。

小学生時代に参加した<ミライの学校>の夏合宿で出会ったふたり。
法子が最後に参加した夏、ミカは合宿に姿を見せなかった。
30年前の記憶の扉が開くとき、幼い日の友情と罪があふれ出す。(出版書誌データベースより)

カルト団体の敷地から見つかった女の子の白骨死体は誰か?という不気味な設定ですが、前半の小学生時代の合宿の思い出から後半の事件究明パートに至るまで苦しまずに読めました。宗教団体ものながら「カルトが悪!」という糾弾はなく、団体の内部にいる人、外部にいる人それぞれの視点の喜びや葛藤が描かれており、終始透明感のある雰囲気が独特です。成長し弁護士になった法子が事件を通して過去の合宿の記憶を呼び起こしていく心理描写が特によくて、琥珀に閉じ込められたような「ミカちゃんとの思い出」を前に、ノスタルジーから現実へ、事件の真相へ、そして裁判へ…と繋がっていく様子に引き込まれました。読んでからタイトルがバシッとハマる作品は良作…。

人物描写のリアリティが高い度:★★★★★
読了後の満足度:★★★★☆
また読み返したい度:★★★★★

カルトものが好きな方にはこちらもおすすめ↓

「半落ち」横山秀夫

「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは――。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。2003年このミステリーがすごい! 2002年週刊文春ミステリーベスト10 第1位。(出版書誌データベースより)

だいぶ昔の小説ですが古さを感じさせない、とても好きなお話です。「犯行を認めている、動機も述べている、なのに殺害から自首までの行動だけを絶対に口にしないのはなぜ?」という謎に向かって、取り調べの刑事、担当検事、記者、裁判官、刑務官の視点から物語が進んでいきます。それぞれの所属組織が抱えるしがらみ、不透明なやりとりが次々と描かれる中、犯人だけが異様に澄んだ存在感を放っている、その違和感に引き込まれます。ミステリーではありますが人間ドラマとしてとても完成度が高く、真相を知っているのに何回も読み返したくなる一冊です。

真相にグッとくる度:★★★★★
読了後のしみじみ度:★★★★★
また読み返したい度:★★★★★

「敗者の告白」深木章子

とある山荘で会社経営者の妻と8歳の息子が転落死した。夫は無実を主張するも、容疑者として拘束される。しかし、関係者の発言が食い違い、事件は思いも寄らない顔を見せはじめる。遺された妻の手記と息子の救援メール。事件前夜に食事をともにした友人夫妻や、生前に妻と関係のあった男たちの証言。容疑者の弁護人・睦木怜が最後に辿り着く、衝撃の真相とは!? 関係者の“告白”だけで構成された、衝撃の大逆転ミステリ。(出版書誌データベースより)

本屋さんで綺麗な表紙が目に留まり購入しました。容疑者の弁護士の視点で、関係者の証言を次々に聞きながら事件の真相に迫っていくタイプのミステリーです。エモーショナルな「半落ち」から一転、「人間ってイヤだなぁ」と思わされるタイプの一冊。次々証言に食い違う点が出てくるので、章を読み進めるごとにどんどん犯人が分からなくなって翻弄されます。ミステリーとしては真相が気になってあっという間に読んでしまいましたが、大人の身勝手さ、自己中心的さが終始際立っており、子供が可哀想な話で後味は悪め。「イヤミス」好きの方におすすめです。

真相が気になる度:★★★★★
読了後の満足度:★★★☆☆
また読み返したい度:★★★☆☆

うに
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気になる小説はありましたか?よろしければ読んでみてくださいね♪

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