【読書記録】伏線回収・どんでん返しが気持ちいい小説5選。中山七里「護られなかった者たちへ」ほか

【読書記録】まさかの真相!どんでん返しが気持ちいい小説5選 読書記録
うに
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こんにちは、うにです!

どんでん返しや、「えー!」という伏線回収が楽しめる小説をまとめます。
読む楽しみを損なうようなネタバレはありません。

親しい友達におすすめするテンションで好き勝手言っていますので、
個人の感想として参考にしていただけると幸いです。

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本選びの基準

うにの本選びの基準は以下です。

・本屋さんで目立つところに置いてある本
・好きな作家さんの本
・テーマに興味がある本
・表紙やタイトルが気になった本
・文庫化されている本

Kindle Unlimitedを契約しているので、その対象本から選ぶことも多いです。
小説は入れ替わりが激しいので、気づいたら対象外になっていることもありますが…

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最後に意外な仕掛けがあるとうれしくなるタイプです!

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伏線回収・どんでん返しが気持ちいい小説5選

「護られなかった者たちへ」中山七里

 仙台市の保健福祉事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。三雲は公私ともに人格者として知られ怨恨が理由とは考えにくい。 一方、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。 三雲の死体発見から遡ること数日、一人の模範囚が出所していた。 男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か? なぜ、三雲はこんな無残な殺され方をしたのか? 誰が被害者で、誰が加害者なのか──。 怒り、哀しみ、憤り、葛藤、正義…… この国の制度に翻弄される当事者たちの感情がぶつかり合い、読者の胸を打つ! 第三の被害者は誰なのか? 殺害された彼らの接点とは? 第三の被害者は? 本当に“護られるべき者”とは誰なのか? “どんでん返しの帝王”中山七里が、日本の社会福祉制度の限界に挑んだ問題作!(出版書誌データベースより)

貧困が生んだ悲劇の連鎖の話。目を背けたくなるような描写多めで辛かったですが、物語に引き込まれて夢中で読み切ってしまいました。 善とは、悪とは、格差とは、平等とは…という「万人にとっての正解がない問い」と、「それでも何かしら線引きをしなければならない社会制度のありかた」を考えさせられます。事件のインパクト、背景となる社会的なテーマ、ミステリーとしての展開がすべてバランスよく織り込まれている重厚な一冊です。

社会問題について考えさせられる度:★★★★★
読了後のしみじみ度:★★★★★
また読み返したい度:★★★☆☆

「カラスの親指 by rule of CROW’s thumb」道尾秀介

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは? 息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。道尾秀介の真骨頂がここに! 最初の直木賞ノミネート作品、第62回日本推理作家協会賞受賞作品。(出版書誌データベースより)

憎めない詐欺師たちの話です。出てくる登場人物がいちいちすごいインパクト!読みやすい文体で、最後までスルッと読めました。あまり胸糞悪い感じの悪人が出てこない、キャラクターの魅力、作戦遂行のドキドキ感など、良い意味でリアリティーがなくアニメや漫画のようなキャッチーさを楽しめました。小さな詐欺を主人公目線でひとつひとつ重ねていったかと思いきや、最後にドーン!と伏線回収されるのが上質なエンタメとして気持ちいいです。読み返すと1回目とは全然違う景色が見える、2度おいしい小説ですね。

人間ドラマがいいぞ度:★★★★★
読了後の爽快度:★★★★★
また読み返したい度:★★★★★

「殺戮にいたる病」 我孫子武丸

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。
永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。叙述ミステリの極致!(出版書誌データベースより)

とんでもないグロ描写が目白押し、とびきりの鬱小説ですので注意。あああ失敗した…と後悔しましたがミステリーとしては最高に見事でした。時系列がちょっとずれている複数の視点で物語が進み、冒頭の「エピローグ」へと収束していきます。冒頭の時点で犯人がわかっている状況で物語が進むのですが、きちんと最後に一捻りして思いもよらない真相に着地します。多かれ少なかれ頭のねじが外れた登場人物たちの一人称視点は最初から最後まで不協和音を聞かされているようで、面白かったけど家の本棚には置きたくない一冊です。

サイコホラー度:★★★★★
読了後の衝撃度:★★★★★
また読み返したい度:☆☆☆☆☆

「白ゆき姫殺人事件」湊かなえ

疑惑の女性の周囲をとりまく、「噂話」の嵐
「あの事件の犯人、隣の課の城野さんらしいよ…」美女OLが惨殺された不可解な事件を巡り、一人の女に疑惑の目が集まった。噂が噂を増幅する。果たして彼女は残忍な魔女なのか、それとも──。(出版書誌データベースより)

書店で見かけるとついつい手が伸びてしまう湊かなえさんの本。この方は本当に「すぐ隣にいる、普通の人の心の動き」を書くのが恐ろしく上手だと思います。事件そのものはシンプルなのですが、一つの事件を色々な視点から描き出し、人間関係をだんだん浮き彫りにしていくような構成です(これもこの作者さんのお得意ですね)。みんなとにかく好き勝手好きなことをしゃべるしゃべる、そして真相は全然かけ離れていたりして、「一人の人間から見える視点ってすごく狭いけれど、その人にとってはそれが唯一の真実なんだなぁ」ということを感じます。週刊誌の記事やSNSの書き込みなどの資料とあわせて事件を追えるのも、リアリティが合って面白い一冊です。

人間関係のリアル度:★★★★★
読了後の納得度:★★★★☆
また読み返したい度:★★★★☆

「ルビンの壺が割れた」 宿野かほる

「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」──送信した相手は、かつての恋人。フェイスブックで偶然発見した女性は、大学の演劇部で出会い、二十八年前、結婚を約束した人だった。やがて二人の間でぎこちないやりとりがはじまるが、それは徐々に変容を見せ始め……。先の読めない展開、待ち受ける驚きのラスト。前代未聞の読書体験で話題を呼んだ、衝撃の問題作!(出版書誌データベースより)

話題になっていたので手を出してみた本、短いのであっという間に読めます。なにも知らないまま読み始めたので、過去に恋人関係にあったふたりのありがちな恋愛小説かな?と思ったのですが、徐々に男性が言っていることに「ん?」と違和感を感じ、だんだん雲行きがあやしくなっていきます…!最後はもう「ひぃっ」という感じの衝撃。星新一さんのブラックなショートショートを現代風にしたらこんな感じかな?と思ったりもしつつ、なるほどよくできたストーリーでした。

背筋がゾッとする度:★★★★★
読了後の衝撃度:★★★★☆
また読み返したい度:★★★☆☆

うに
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気になる一冊はありましたか?ぜひ読んでみてくださいね♪

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