【読書記録】ファッション・服がテーマのおすすめ小説5選。あさのあつこ「花や咲く咲く」ほか

【読書記録】ファッション・服がテーマのおすすめ小説5選 読書記録

読んだ小説の中から、「ファッション・服」がテーマのおすすめ小説をまとめます。
読む楽しみを損なうようなネタバレはありません。

親しい友達におすすめするテンションで好き勝手言っていますので、
個人の感想として参考にしていただけると幸いです。

Sponsored links

本選びの基準

うにの本選びの基準は以下です。

・本屋さんで目立つところに置いてある本
・好きな作家さんの本
・テーマに興味がある本
・表紙やタイトルが気になった本
・文庫化されている本

Kindle Unlimitedを契約しているので、その対象本から選ぶことも多いです。
小説は入れ替わりが激しいので、気づいたら対象外になっていることもありますが…

\ 200万冊以上の本が読み放題 /
うに
うに

ファッションや服は「興味のあるテーマ」に入りますね!

Sponsored links

「ファッション・服」がテーマのおすすめ小説5選

「花や咲く咲く」あさのあつこ

太平洋戦争下に生きる少女たちの夢と運命 昭和18年、初夏。小さな温泉旅館の娘・三芙美は、女学校の友だちと、思いがけず手に入った美しい布でブラウスを縫い始める。おしゃれにときめき、夢を語り、笑いあう――そんな仲良し4人組にも、やがて戦争の暗い影が忍び寄ってきた。「現代の日本でたたかっている少女たちに贈りたい」――祈るような想いで著者がつづった、心ゆさぶる“戦時下”青春小説。(出版書誌データベースより)

あさのあつこさんの作品はいくつか読んでいますが、描写の柔らかさみずみずしさが素敵だな~といつも思います。こちらは太平洋戦争下に生きる仲良し4人組の話。戦時下で普通は手に入らないまっさらな美しい布で、それぞれのキャラクターに合ったデザインのブラウスをひそかに作るシーンが印象的。戦況が悪化し物資不足が深刻化する中、「綺麗なものを身につけたい、美味しいものを食べたい、友達と楽しく笑いあいたい」と思う自分自身は非国民なのではないか?と悩む三芙美がとてもリアルで感情移入してしまいました。戦争の悲惨さや反戦への思いにスポットを当てた作品ではなく、あくまで終始若い女の子たちのきらきらとした生命力が描かれており、だからこそ切なさ儚さが胸に残る作品です。

登場人物たちの魅力:★★★★★
読了後のしみじみ度:★★★★★
また読み返したい度:★★★☆☆

「下妻物語」嶽本野ばら

四方八方田んぼだらけの茨城県下妻。そんな田舎で浮きまくりのバリバリロリータ少女 ・ 桃子は、大好きなお洋服欲しさに始めた個人販売で、これまた時代遅れなバリバリ ヤンキー少女・イチコと出会う。見た目も趣味も全く違うこの二人。わかり合えるはずはないのに、やがて不思議な友情が芽生えて……。 ギャグぶっちぎり! 思いっきり笑ってほんのり泣ける爆走青春ストーリー。あの「温泉卓球」コマーシャルを撮った CFディレクター・中島哲也氏が自ら監督を名乗り出た素敵な素敵な映画化原作!(出版書誌データベースより)

こちらはとにかくアッパーでゴキゲンな本、何度読んでも元気をもらえます。なかなかに古い本なのですが、そもそもが「ロリータを愛する少女」と「残念なヤンキー少女」という異端な女の子たちの話なので、そこまで時代変化が気にならず今読んでも全然面白い。いい加減な父親、ド田舎、与えられた環境をものともせず自分の世界観や理想を貫く桃子、そしてアホ人情ヤンキー娘のイチゴとの出会い。ここまで振り切った思想は持てないけれど、「装い方とはすなわち生き方である」ということを感じる大好きな一冊です。

青春爆走エンタメ度:★★★★★
読了後のポジティブ度:★★★★★
また読み返したい度:★★★★★

「サバイバル・ウェディング」大橋弘祐

――え、半年以内に結婚しないとクビ! ?
寿退社した日に、婚約破棄された黒木さやか(29)に、ブランド大好きドS編集長が与えた仕事は期限6か月の婚活だった。
エルメス、ルイ・ヴィトン、ルブタン……、高級ブランドの戦略で突き進むノンストップラブコメ!(出版書誌データベースより)

Kindle Unlimitedにあったので読んでみました。30歳目前で結婚破棄された編集者の婚活ストーリーです。恋愛小説って書いてあるけど自己啓発本に近いな?と思ったら、「夢をかなえるゾウ」の系列(?)みたいですね。内容としてはちょっと時代錯誤だなぁとモヤった部分もありますが、難しいことを考えず終始楽しく読めました。クセの強い宇佐美編集長がいいキャラクターですね。シャネルやルブタン、いろんな高級ブランドの小話が出てきたのも面白かったです。

社会派リアルエンタメ度:★★★★★
読了後の満足度:★★★★☆
また読み返したい度:★★★☆☆

「戦火のオートクチュール」佐野広実

圧倒的リアルで描く、極上の歴史ミステリー!祖母の形見は血塗られたシャネルスーツ
ココ・シャネル、エヴァ・ブラウン、アドルフ・ヒトラー、そしてひとりの日本人女性――
占領下のパリに秘された謀略とは?
祖母が遺したのは、血に染まったシャネルスーツだった。遺品の謎を解くため、フリーライターの結城真理は疎遠だった母とフランスに赴く。祖母は第二次世界大戦中、外務省一等書記官の娘としてナチ占領下のパリにいた。その足跡を辿ると、驚愕の事実が。歴史上のある人物を巡る謀略が浮かび上がったのだ。約80年の時を経て、祖母が胸に秘めていた秘密が明らかに!(出版書誌データベースより)

「血まみれのシャネルスーツ」に導かれ、祖母の過去の謎を紐解くミステリーです。戦時中のフランス・ドイツを舞台に歴史上の有名人物を絡めて繰り広げられる「過去パート」と、過去を調査する日本人母娘の「現在パート」を行き来する形で物語が進んでいきます。全体的なストーリーとしてはちょっとご都合主義というか、「無理がある設定だな」という感じも否めなかったのですが、第二次世界大戦中のヨーロッパの様子やココ・シャネルという人物について興味をもつきっかけになりました。母娘の確執や、学生運動のくだりは重要だったのかな…?祖母の過去パートだけでも十分重厚で面白かったので、集中力が分散してしまって少し勿体ないような気もしました。

テーマのキャッチー度:★★★★★
読了後の満足度:★★☆☆☆
また読み返したい度:★★★☆☆

「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」尾形真理子

別人になれないなら、自分をかわいくすればいい。それであなたの態度が変わるのは、ムカつくどころか嬉しいわ……など、恋する女性の胸の内を描いた、会員数100万人にのぼるファッションビル「ルミネ」から生まれた初の小説。(出版書誌データベースより)

こちらもKindle Unlimitedにあったので読んだ本です。とあるセレクトショップとそこに買い物に来るお客さんの、それぞれの恋愛を綴った短編集。初めて読む作者さんだったのですが、話題書なだけあってとても良かったです!一話一話共感できるところが多く、言葉も綺麗で、大人の女性の心象を描くのがとても上手だと感じました。服飾には「誰かに見せるために装う」という面と「自分の気持ちに向き合う」という面が共存していて、それを上手に両立に導く店員さんが素敵。読後感も軽く気軽に読むのにぴったり。とっておきの一着を探しに行きたくなる一冊です。

文章の素敵度:★★★★★
読了後の爽快度:★★★★★
また読み返したい度:★★★★☆

うに
うに

気になる一冊はありましたか?ぜひ読んでみてくださいね♪

\ 愛用中の読み放題サービス /
タイトルとURLをコピーしました