本や図書館、書店がテーマとなっている小説をまとめます。読む楽しみを損なうようなネタバレはありません。
親しい友達におすすめするテンションで好き勝手言っていますので、
個人の感想として参考にしていただけると幸いです。


本選びの基準
うにの本選びの基準は以下です。
Kindle Unlimitedを契約しているので、その対象本から選ぶことも多いです。
小説は入れ替わりが激しいので、読みたい本が対象であればすかさず読むのがポイントです!

本好きの方は必見!
本や図書館、書店をテーマにした小説5選
「本屋さんのダイアナ」柚木麻子
私は大穴(ダイアナ)。こんな名前を初めて褒めてくれた、あの子。最強のガール・ミーツ・ガール小説!私の名は、大穴(ダイアナ)。おかしな名前も、キャバクラ勤めの母が染めた金髪も、はしばみ色の瞳も大嫌い。けれど、小学三年生で出会った彩子がそのすべてを褒めてくれた――。正反対の二人だったが、共通点は本が大好きなこと。地元の公立と名門私立、中学で離れても心はひとつと信じていたのに、思いがけない別れ道が……。少女から大人に変わる十余年を描く、最強のガール・ミーツ・ガール小説。(紀伊國屋書店より)
大好きな作品!ダイアナと彩子、見た目も家庭環境も正反対の2人がそれぞれの葛藤を乗り越え、自分の人生を切り開いていく姿に勇気を貰える気がします。『赤毛のアン』モチーフのかわいいお話…といった雰囲気でめちゃくちゃ読みやすいのですが、女性が大人になるまでに直面する悩みや現代社会の抑圧が解像度高く描写されていて、しっかり読みごたえもあります。彩子の大学生パートは読んでいて胸が苦しかった…。自分の人生の舵は自分でとっていきたいな、という気持ちになれる一冊です。
登場人物の魅力度:★★★★★
読了後の満足度:★★★★★
また読み返したい度:★★★★★
「本と鍵の季節」米澤穂信
堀川次郎、高校二年で図書委員。不人気な図書室で同じ委員会の松倉詩門と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、本には縁がなさそうだったが、話してみると快活でよく笑い、ほどよく皮肉屋のいいやつだ。彼と付き合うようになってから、なぜかおかしなことに関わることが増えた。開かずの金庫、テスト問題の窃盗、亡くなった先輩が読んだ最後の本―青春図書室ミステリー開幕!!(紀伊國屋書店より)
先ほどの「本屋さんのダイアナ」と対照的に、こちらは「ボーイ・ミーツ・ボーイ小説」。高校の図書委員コンビが学校や周辺で起きる小さな謎を解いていく連作短編集です。こちらもお気に入り!「ミステリーとしての味」はしっかりありつつ、キャラクター同士の距離感や会話のテンポが心地よく、青春ものとして面白いです。不穏な雰囲気が好みに刺さる。「人が死なないミステリー」かつ「ハッピーハッピーな感じじゃない青春もの」で両方ちゃんと面白く成立しているのすごいですよね。最近続編が文庫化されたので近々読みます。
登場人物の魅力度:★★★★★
読了後の満足度:★★★★★
また読み返したい度:★★★★☆
「図書館戦争」有川浩
2019年(正化31年)。公序良俗を乱す表現を取り締まる『メディア良化法』が成立して30年。高校時代に出会った、図書隊員を名乗る“王子様”の姿を追い求め、行き過ぎた検閲から本を守るための組織・図書隊に入隊した、一人の女の子がいた。名は笠原郁。不器用ながらも、愚直に頑張るその情熱が認められ、エリート部隊・図書特殊部隊に配属されることになったが…!?番外編も収録した本と恋の極上エンタテインメント、スタート。(紀伊國屋書店より)
映画化もされた有名作品。表現の自由を守るために“図書隊”が検閲と戦う、ifの未来を舞台にしたエンタメ小説です。少女漫画的なタッチなので登場人物のキャラ付けが過剰な節はあり、やや好き嫌いは分かれそうですが、舞台設定からくる派手なアクション要素と恋愛要素が絶妙に組み合わさっており読みやすさは抜群。図書館職員が武装するディストピアな社会っていう舞台設定が秀逸で、学生の時に読んだ本ですが今でもたまに読みたくなるシリーズです。
エンタメ度:★★★★★
読了後の満足度:★★★★☆
また読み返したい度:★★★☆☆
「配達赤ずきん」大崎梢
「いいよんさんわん」―近所に住む老人に頼まれたという謎の探求書リスト。コミック『あさきゆめみし』を購入後、失踪した母の行方を探しに来た女性。配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真…。駅ビル内の書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の良いアルバイト店員・多絵のコンビが、さまざまな謎に取り組んでいく。初の本格書店ミステリ、第一弾。(紀伊國屋書店より)
書店を舞台に、書店員が日常の中で起こる小さな事件を解決していく連作ミステリー。書籍にまつわる知識や裏側のエピソードが随所に登場し、本屋好きとしてはちょっと嬉しい気持ちで読んでしまいます。短編なので気軽に、飽きずに読み進められるのがちょうどよい。ミステリーとしての派手さはないのですが謎解きの爽快感もきちんと味わえます。読後には本屋さんに行きたい気分になること間違いなし!
楽しく読める度:★★★★★
読了後の満足度:★★★★☆
また読み返したい度:★★★☆☆
「てらさふ」朝倉かすみ
自分がまがいものであることは承知の上で、スーパースターになって2010年代を疾走することを夢想する堂上弥子(どうのうえやこ)。耳の中で鳴る音に連れられ、どこかに行きたいというきもちがつねにうねっていた鈴木笑顔瑠(すずきにこる=ニコ)。
北海道の小さな町で運命的に出会ったふたりの中学生は、それぞれ「ここではないどこか」に行くため、一緒に「仕事」で有名になることを決める。その方法は弥子が背後に回り、ニコが前面に出るというもの。てらさふ――とは「自慢する」「みせびらかす」こと。「てらさふ」弥子とニコがたどり着いた場所は? 女の子の夢と自意識を描きつくした、朝倉かすみの野心作。(紀伊國屋書店より)
北海道の中学生二人が「有名になる」ことを目標に奮闘する青春小説。弥子の「つなぎ役」という自己認識とニコの強烈な自我、対照的だけどどっちも苛烈で面白いです。読書感想文コンクールや文芸誌への投稿に挑戦する姿が描かれるのですが、タイプの異なる2人の自己表現がゆがんだ形で「創作」に向かうとこんな展開になってしまうのか…とハラハラします。かわいい表紙に反して全然ハートフルじゃなくて笑っちゃった。ひりついた雰囲気の小説が好きな方におすすめです。
展開のハラハラ度:★★★★☆
読了後の満足度:★★★☆☆
また読み返したい度:★★★☆☆

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