こんにちは、うにです!
情報セキュリティ関係のことをもう少し知っておきたいなと思い、国家試験「情報セキュリティマネジメント試験」をサクッと取得してみました。
情報セキュリティマネジメント試験はIPAの試験の中でも「ITリテラシー入門編」の位置づけなので、「わざわざ受けなくていいかなぁ…」と思っていたのですが、
いざ勉強してみると用語や考え方など知らずにいたことが多く、とても為になりました。
本記事ではそんな「情報セキュリティマネジメント試験の勉強法と受験体験談」をご紹介します。
という疑問をもつ方の参考になりますと幸いです。
情報セキュリティマネジメント試験ってどんな資格?
試験内容
「情報セキュリティマネジメント試験」は、IPA 独立行政法人 情報処理推進機構が実施している国家試験のひとつ。情報セキュリティに関する知識やスキルを評価するための試験です。
情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織の情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的なスキルを認定する試験です。(IPA公式サイト)
対象者は
と幅広め。
技術者、非技術者にかかわらず、業務で情報を扱う人が知ってきたい基礎知識が問われる内容になっています。
試験日・合格点・試験時間
令和5年度より、CBT(Computer Based Testing)方式により、年間を通じて随時実施されるようになりました。
実施会場のテストセンターからアクセスしやすい会場を選んで、受験申込する形です。
受験料は7,500円(消費税込み)。
都合のいいタイミングを選んで受験できるのでとっても助かります!
試験時間は120分あり、
の全120問に回答します。途中休憩はなし、すべてPC画面上でポチポチ選択するタイプの設問です。
総合評価点:600点(1,000点満点)以上で合格です。
情報セキュリティマネジメント試験の勉強法~合格まで
情報セキュリティマネジメント試験の勉強法
内容としてはもともとある程度知識がある分野だったので、シンプルに以下2ステップを独学で進めました。
勉強時間は2、3週間程度、仕事の合間にちょこちょこ進める感じです。
参考書はこちらの「情報処理教科書 出るとこだけ!情報セキュリティマネジメント テキスト&問題集」1冊を読み込みました。
分量が多すぎず、しっかり要点がまとまっているのでおすすめです。
過去問はネットで調べると情報がたくさん出てくるのでそちらを活用。
Kindle Unlimitedでも対策本・問題集がいくつかあるので拾い読みしました。
科目Aは知識問題なのでどんどんインプットする形で大丈夫ですが、
科目Bは実務で発生する問題を想定したケーススタディなので、慣れるまでは少し面食らってしまうかもしれません。
知識を問われるというよりは、国語の問題を解いているみたいな…
科目Bについては特に、過去問を解いて試験形式に慣れておくことをおすすめします。
試験予約
試験の予約もオンラインで行います。
CBT-Solutionsの受験者用サイトにアクセスして、アカウントがまだない場合はアカウントを作成しましょう。
試験会場や日程を選択し、空きがあるか確認して、希望する日時に予約を入れれば準備OKです。
試験当日、テストセンターで受験→合格…?
試験当日、ドキドキしつつ会場のテストセンターへ!
受付で身分証明書が必要なので忘れず持っていきます。
試験はコンピュータベースの形式で行われ、問題を自分のタイミングで切り替えながら解答していく形式です。
ちょっとした計算もあるので、受験前にメモ用紙とペンを貸し出してもらえました。
(メモ用紙とペンは終了後に返却します)
120分中60分くらいで回答が終わったので、一通り見直しをしてから早めに試験完了。
それなりに対策して臨んだつもりではあったのですが、科目Aでは全然知らない用語も出てきたりして、予想より少し難しかったかな?という印象でした。
コンピュータの試験画面で「試験終了」を押すと、その場で点数が算出表示されます。
合格点の600点を上回っていたので「合格だ!」と思ってほっとしたのですが、「合格です」の類の表示が一切なく、「…?」という感じでした。
試験後にはCBTのマイページからも試験結果を確認できるようになったのですが、
「得点が合格点を上回っている」ということはわかっても、「合格」の表示はなし。
どうやらCBT形式の試験でも月に1回「合格発表の日」があり、それをもってやっと「合格」が認定されるというシステムのようです。
ちょっと戸惑ってしまいましたが、無事に合格出来てよかったです!
情報セキュリティマネジメント試験は役に立つ?
労力と勉強時間の観点から
いきなり思い立ち、仕事の合間で短期間勉強するだけで取れる資格だったので、労力と勉強時間に対してのコストパフォーマンスはとても高かったと思います。
近所のテストセンターで、自分の都合のいいときに受験できる気軽さも良かったです。
費用の観点から
金額的なコストパフォーマンスはまあまあだと思います。
受験料7500円、決して安くはないのですが、技術系の試験だともっと高いのに定期的に受けなおさないと失効するような資格がザラにありますし…
「現代社会におけるITリテラシーとして、誰もが知っておいて損が無い知識」をカバーできる試験なので、
誰でも受けやすいようにもっとお安くしたらいいのにな~とは思いました。
スキルとしての観点から
IT系の職場で数年働いている人なら常識すぎる内容かもしれませんが、
個人的には自分の中で欠落していた知識の穴埋めができ、良い機会になったと思います。
職場の先輩がこの資格を持っていると聞いても特に「すごい!」とはならないですが、
職場の後輩がこの資格を持っていると聞いたら結構安心できる、という位置づけの内容だと思いました。
そういう意味で、就活を控えた学生さんにもおすすめしたい資格です。
「情報の扱いにおいて、何をやらかしたらまずいかが分かる」というスキルはどこで働くにも重宝されることと思います。
保有資格としての観点から
所有資格としての価値は…うにの勤務先では特に評価が上がるとかはないです。
会社や職種によるかもしれませんが、基本的には資格そのものよりも、取得の過程で得られる知識に意義を感じられる方におすすめかなと感じました。
一方で、この「情報セキュリティマネジメント試験」は「ITパスポート」等と並ぶきちんとした資格ですので、
新しい環境や自分のことを知らない相手に対して「基本的な情報リテラシーがありますよ」という説得材料にはなります。
転職や就職に有利になる効果は期待できるかもしれません。
おわりに
本記事では、情報セキュリティマネジメント試験の内容や勉強法、受験体験談をご紹介しました!
次は10月の応用情報技術者試験を控えていて、いよいよ少し重めの上級試験へとステップアップしていきたいな~と思っているところです。
日々成長していくIT技術への関心が高まる中、「情報セキュリティ対策」はますます重要視されるスキルのひとつ。
この記事が情報セキュリティマネジメント試験に関心のある方にとって参考になる情報となれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪